• 2018.5.17

    夫婦間トラブルで多い産後クライシスの実態とは?

    夫婦間トラブルで多い産後クライシスの実態とは?

    テレビ番組で産後クライシスという言葉が紹介されてから、この原因で離婚相談をする女性が非常に多く見受けられるようになりました。

    妊娠出産を終えた多くの女性が陥りやすい産後クライシスも、その苦悩を抱え続ける本人からすれば、離婚を考えるほどの大問題となります。

    今回は、産後クライシスによって生じる夫婦関係の悪化や離婚といった最悪の状況を防ぐために、知っておきたい基礎知識を詳しくご紹介していきます。

    産後クライシスとは?

    2012年の9月にNHKの人気テレビ番組「あさイチ」で反響を呼んだ産後クライシスとは、出産から2~3年の間に夫婦仲が一気に悪化する現象を指します。

    産後クライシスという言葉が登場するまで

    この現象は、産後クライシスという言葉の提唱される2012年以前にも、実際に妊娠出産をした夫婦や専門家の間で広く知られていました。

    特に家族社会学の分野では古い昔から研究されてきたカテゴリとなるため、長年の研究から見ると、新しい夫婦関係の問題というわけでもないのです。

    しかし従来は「産後ブルー」や「育児ノイローゼ」といった母親側の問題に焦点をあてる言葉がほとんどだったため、そこから生じる夫婦関係トラブルを社会が直視するきっかけとなったのは、やはり「あさイチ」などのテレビ番組だったという意見もあります。

    産後クライシスになると具体的にどんな感じになるの?

    産後クライシスは、体調不良や育児に対する不安、ライフスタイルの変化といった複合的な原因で引き起こされる現象です。

    妊娠出産を終えた妻は、今までと比べて遥かに疲れた身体で育児や洗濯などのやるべき作業が増える状態となります。

    また今回の出産が第一子の場合は、育児の全てが不安でたまらない状態でもあるのです。

    特に子供が乳児の場合は、優先順位のトップが全て赤ちゃんのこととなってしまうため、「全然子供の面倒を見てくれない夫へのいらだち」と「妊娠前と違って全然自分を気にかけてくれない妻への寂しさ」という2つの相反する気持ちがぶつかることで産後クライシスを引き起こしやすくなるようです。

    子供が生まれても夫は変わらない

    産後クライシスが生じる夫婦の多くは、妻にはライフスタイルや心身にさまざまな変化が生じているのに、夫は何も変わらないという実情があります。

    自分自身が出産をするわけでもない夫からすれば、今までどおり仕事に励んでお金を稼ぐことが、家庭円満に繋がることだと思い込みやすい実態があります。

    またこれまで夜の営みがそれなりにあった夫婦の場合、心身ともに余裕のない妻から性交渉を断られることによりセックスレスから不仲に発展することもあるのです。

    鬱病と産後クライシス違いとは?

    配偶者との不仲になる関係性の問題である産後クライシスは、精神的な病気とは少し異なる存在です。

    女性によっては産後うつ病になってしまう人もいるようですが、それでも産後クライシス自体が病気ではないことを考えると、「鬱病=産後クライシス」にはならないと捉えた方が良さそうです。

    産後クライシスはどんな原因で起こるもの?

    産後クライシスの原因として、一般的には下記のようなものが挙げられます。

    ・身体の変化(ホルモンバランス、産後疲れ、性的欲求がなくなる)
    ・心の変化(子育てに対する責任、不安、精神的余裕のなさ)
    ・ライフスタイルの変化(赤ちゃん中心の生活、寝不足)
    ・何も変わらないパートナーへの不信感

    これだけ多くの理由により心身ともに苦しい状態に陥ると、産前は何とも感じていなかったことを我慢できなくなると考えられます。

    また「こうした悩みを抱えているのは自分だけだろうか?」といった疑問によりネットの子育て掲示板などを見てしまうと、他の協力的なイクメン夫と自分のパートナーを比較することで更に鬱憤が溜まる悪循環に陥るのです。

    こうした流れで生じた気持ちのズレは、今まで仲良かった夫婦の会話や性生活なども減らし、結果として離婚原因にもなり得る産後クライシスを招いてしまうとも言われています。

    妻が産後クライシスを乗り越えるより良い対処法

    産後クライシスを乗り越えるために行うべきことは、妻と夫でその内容が大きく異なる実態があります。

    ここではまず、ホルモンバランスの乱れなどにより不調に陥りやすい妻について、理想的な対応策をいくつかご紹介していきます。

    具合の悪さを受け入れる

    妻が最初に心掛けるべきことは、妊娠出産をした自分に心身の不調が生じるのは、人間のメカニズムとして当然のことだと受け入れることです。

    この考え方がしっかりできる女性は、あまりにも心身の調子が悪い時に病院に行ったり、夫に相談をするといった行動を起こせる傾向があります。

    これに対して具合の悪さが自分の弱さといったことを考えてしまうと、更に頑張りすぎることで心身や夫婦関係に悪循環が生じるため、注意をしてください。

    夫に頼る

    夫や両親、義父母といった人たちに、素直に自分の状況を伝えて協力してもらう勇気も、産後クライシスの呼ぼう解消には欠かせないことです。

    仕事の忙しい夫や仲がよいとは言えない義父母の協力を仰がなければ、みんなが普段の暮らしができると考える女性は非常に多い実態があります。

    しかしひとりで頑張る状況が長きに渡って続くと、心身のバランスが完全に乱れて鬱病やパニック発作などを引き起こす女性もいるようです。

    また産後クライシスに陥る夫婦は相手に迷惑をかけまいとして、コミュニケーション不足に陥っている傾向もありますので、自分の抱えた問題や悩みを話し合える関係であることも離婚を防ぐためには欠かせない姿勢となるでしょう。

    相談相手を見つける

    子育ての先輩である自分の母親や産婦人科の看護師、市役所などで設置している女性のための相談室などで自分の想いを吐き出すだけでも、気持ちがだいぶ楽になると感じる人は非常に多いです。

    また産後クライシスに似た経験をしている女性の先輩の意見は、自分たち夫婦の関係を客観的に分析する上でも役立つことが多いようです。

    そのため、旦那さんが仕事や出張などで自宅にあまりいない場合は、彼を待ち続けるのではなく、カウンセラーなどの女性に話をする姿勢を持つこともおすすめとなります。

    夫が産後クライシスを乗り越えるより良い対処法

    産後クライシスを乗り越えようとする夫についても、妻の不調や以前との違いを受け入れ、「自分はどうすべきか?」を考える必要があります。

    また妻の抱えた苛立ちの原因や理由がわからない場合は、適度な距離感で声掛けをして、パートナーの陥っている状況を把握する心掛けも欠かせないと言えるでしょう。

    なるべく家族と一緒にいるようにする

    今まで仕事が忙しく、なかなか家にいることがなかった旦那さんでも、産後クライシスという夫婦の危機的状況を回避するためには、「週末はなるべく家にいること」や「家族とのコミュニケーションを積極的にとる姿勢」を持つ必要があります。

    また妊娠出産によって妻の心身に大きな変化が生じたと考えると、その相手と同じ家庭で共存できるだけの自分の成長も夫には求められていると言えるでしょう。

    こうした時期に残業や週末のゴルフなどで忙しく、今までと何も変わらず不在が多い夫の場合は、妻に愛想を尽かされる可能性が高いと捉えるようにしてください。

    出産前から夫婦で実践できる産後クライシスの対処法

    産後クライシスの予防は、妊娠や出産前から行っておくのが理想です。

    役割分担を決めておく

    まず出産によって妻が子育て中心の暮らしになることを考えると、その負担を軽減するために、家事の負担割合を変えておくこともおすすめとなります。

    こうした役割を全く決めないまま、自分は外で働き、妻が家のことを全てやるといったアバウトな姿勢でいると、妊娠出産によって一気に負担の大きくなった奥さんが爆発しやしくなるため、注意が必要です。

    育児や家事の知識を共有しておく

    家事や育児に協力的ではない旦那さんの中には、「やり方がわからないから」という理由で全てにノータッチという方々も多い実態があります。

    こうした理由でイクメンになれない人は、妊娠出産前から妻にさまざまなことを聞き、「家のどこに何かしまってあるか?」や「どうすると妻は片付けがしやすいのか?」といったことを学んでおくのもおすすめです。

    またこうした質問を積極的に行なえば夫婦のコミュニケーションは自然と増えますので、話しかける口実として家事や育児の知識共有を活用してみても良いでしょう。

    産後クライシスにより夫との離婚を考えた方が良いケースとは?

    産後クライシスによって妻が離婚を考えるケースは、夫が今までと考え方や家事参加への姿勢を全く改めないことと、夫婦関係の悪化によって生じた寂しさを浮気や不倫で埋めている場合です。

    特に妻のしんどさを夫がフォローすべき時期に不倫や浮気をしているようなパートナーは、今後何らかのトラブルが生じた場合も当てにならない存在となります。

    また親の自覚が全く無い人も子供のいない頃と同じように毎週末のゴルフや趣味に没頭する傾向がありますので、こうした方々に対して妻は「これから先も一緒に暮らしていけるのか?」といった不信感を本気で抱いていると捉えた方が良いでしょう。

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