COLUMN
夫婦間トラブル
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離婚と子ども
2018.6.21
離婚につながりやすい夫婦間トラブル!ワンオペ育児の実態とは?
ワンオペ育児という言葉がテレビなどのメディアで紹介され始めた近頃では、この原因により離婚を考える主婦の女性が徐々に増え始めています。
夫婦のどちらか一方だけが行うワンオペ育児の状態が長く続くと、心身に多大な負担がかかった結果として病気になってしまうケースも少なくないのです。
また、こうした形で夫婦だけでなく生まれたばかりの子供にとっても、あまり良いとは言えない状況が生まれるワンオペ育児には、さまざまなトラブルの原因が潜んでいると捉えて良いでしょう。
今回は、ワンオペ育児という言葉の定義やその実態から見えてくる夫婦間トラブルの事例や、理想的な対処方法について読者の皆さんと一緒に考えていきます。
ワンオペ育児の定義とは?
結婚している夫婦のどちらか一方が、たったひとりで育児や家事を行い続け、その結果として心身に疲弊が生じることをワンオペ育児と呼びます。
すき家をきっかけに知られるようになった「ワンオペ」
「ワンオペ」という言葉が有名になったのは、外食チェーン店のすき家で起きた深夜の労働体系の問題がきっかけだったと言われています。
24時間営業の飲食店にとってアイドルタイムとも言える深夜に9時間に渡って1人勤務状態を生み出していたすき家の一部店舗では、大学生などのアルバイト従業員に休憩も全く取れない事態が生じていました。
この問題が報道されたことにより、すき家では2人以上の従業員を配置したり、深夜営業をやめるといった対策を講じています。
しかしこの社会問題に非常によく似たワンオペ育児は、個々の家庭のトラブルということもあり、なかなか改善が難しい実態があるのです。
妻がワンオペ育児に「つらい!」と感じる理由と原因
ワンオペ育児によって心身が疲弊していく女性の多くは、下記のような理由で悪循環に陥りやすい実態があります。育児に協力的にならない夫
ワンオペ育児の状態に陥っている家庭では、多くの夫が育児に非協力的な仕事人間の傾向があります。
外で仕事をしている男性は、「残業が忙しいから」や「明日は朝早いから」といった理由で育児に非協力的な自分を正当化しやすい実態があります。
また長きに渡って専業主婦をしている妻については、外でお金を稼いできてくれる夫に頭が上がらないなどの理由で、育児や家事への協力をお願いできない実態があるのです。
こうした状況に陥った家庭では、いつも自宅にいない夫に子供が全く懐かないなどの理由で、妻だけが子育てをしなければならない悪循環が生じやすいと言われています。
自分の時間が全く確保できない
ワンオペ育児で疲弊する女性の多くが、自分の時間を全く持てない状況にストレスを抱えています。
SNSの普及した現代社会では、スマホの画面を覗くだけで自分と同年代の独身女性がイキイキと仕事や趣味、恋愛などを楽しんでいる光景を簡単にチェックできてしまいます。
そのため、普段の暮らしの中で専業主婦としてワンオペ育児に追われている方々は、自他の生活や人生を比較することで、自分の自由時間が遥かに少ないという現実を突きつけられやすい傾向があるのです。
睡眠時間の確保も難しい
生まれたばかりの赤ちゃんの授乳や夜泣きに追われていると、まとまった睡眠時間が得られないことにより、精神的なストレスや自律神経の乱れなども生じやすくなると言われています。
また自分が赤ちゃんのお世話に追われている深夜の時間帯に大いびきをかいて熟睡している夫を見ると、「どうして自分ばかりが子育てをするのだろう?」といった苛立ちが商事RYこともあるようです。
精神的ストレスから開放されるためには、良質な眠りによって心身を休めることも非常に大事です。
そのため、ワンオペ育児をしているママたちは質の良い睡眠が得られていない時点で、産後うつなどを含めた不調が生じやすい状況に陥っていると言えるでしょう。
理想と現実のギャップによる絶望感
結婚前や妊娠中の女性は、夫婦2人仲良く家事や育児を協力し合う光景や、「赤ちゃんが生まれたら、家族みんなであのスポットに出掛けたいなぁ」といった願望や理想を抱いています。
しかしワンオペ育児が実際に始まってみると、自分自身の心身が疲弊することにより、家族みんなで休日のショッピングモールやレジャーに行くことも億劫となってしまうのです。
またワンオペ育児によるイライラで子供や夫に怒ってしまう状況が増えると、自分の思い描いていた良い妻、良い母という理想とは程遠い状況に更なる自己嫌悪に陥ってしまうケースも非常に多い実態があるようです。
相談相手がいない
毎日忙しくワンオペ育児をする女性たちには、全く家事に協力してくれない夫の愚痴などを吐ける相談相手がいないことが多いです。
そのため、自分ひとりでさまざまな不安や悩みを抱え続けていると、どんどん気持ちがネガティブになった結果として、「私の要領が悪いのがいけないんだ・・・」といった自責の念に苛まれやすくなるのです。
また誰にも相談せずにワンオペ育児をしている方々は、自分の身近に頼れる機関や相談センターなどがあることも知らない傾向も高いと言われています。
ワンオペ育児がつらい専業主婦でも行える対処法
ワンオペ育児によって病気になりそうなほど心身の疲弊を抱えている専業主婦の皆さんは、多くの女性が行なっている下記の対処をなるべく早めにした方が良いと考えられます。父親の自覚を持ってもらう
ワンオペ育児を避けるために最初にすべきなのが、夫に父親になった自覚を持ってもらうことです。
今抱えている自分の不調やワンオペ育児の大変さを含めて夫婦が話し合いをする機会を早めに持てば、妻が病気で入院したり、夫婦の離婚といった最悪の状況になる前に問題の改善もしやすくなります。
また平日の夫が残業などで忙しい場合は、週末の5分だけでも育児に関わってもらうように話をするのがおすすめとなるでしょう。
情報収集しすぎない
前述のとおりスマホひとつでコミュニケーションや情報収集のできる今の時代は、ワンオペ育児を批判する記事などを読むことにより、更なる自己嫌悪や罪悪感に苛まれてしまう女性も多いと言われています。
そのため、自分と他人を比較することで生じるネガティブな気持ちを生じさせないようにするには、ネットやSNSなどから余計な情報を得ないことも大事な心掛けと言えるのです。
また初めての子育てをする過程でわからないことがでてきた場合は、出産時にお世話になった病院や自分の母親といった、ママの味方になってくれるであろう人に質問をする方が精神的なダメージも起こりにくいと言えそうです。
家事の手抜きを覚える
ワンオペ育児で疲弊するママの中には、家事や子育ての手抜きを知らない完璧主義の方々も大変多い実態があります。
こうした性格により心身に負担が生じている時には、夕飯はスーパーのお惣菜で済ませたり、掃除の頻度を若干少なくするといった工夫により問題が解消することもあります。
またおかずの種類や掃除などについて旦那さんから指摘を受ける場合は、新婚時代とワンオペ育児を行なっている今とでは状況が全く違うことをきちんと伝える強さを持つことも、今後の夫婦生活を長続きさせるためには必要だと言えそうです。
1日のタイムスケジュールを作ってみる
洗濯、掃除、夕飯の買い物、子供の習い事・・・。
こうした1日の中で行わなければならないことをリスト化しておくと、「次に何をしようか?」といった悩みが生じにくくなります。
またリスト化したことを全て完璧にこなすのではなく、70~80%実践できたら自分を褒めるというルールにすると、精神的な負担もかなり軽減することでしょう。
時々、子供を預けてみる
ワンオペ育児に悩むママたちの多くは、子供と四六時中いっしょにいることがストレスになっている傾向も高いです。
こうした問題を解消するには、数時間だけでも夫、自分の両親などに子供を預けてみるのがおすすめです。
数時間でもひとりになって静かなカフェなどでゆったり過ごすと、それだけで元気が出るという女性も多く見受けられます。
また休日出勤や残業の多い夫をあてにできない場合は、預かり保育などを活用して自分の時間や良質な眠りを確保してみても良さそうです。
ワンオペ育児の相談はどこにすれば良い?
ワンオペ育児に思い悩んだ時には、ひとりで問題を抱え込まずに下記のようなところに相談をすることを考えてみてください。
自分の両親
ワンオペ育児の愚痴聞きだけでなく現実的なサポートもできる両親は、なるべく頼るべき存在だと言われています。
また父親の自覚のない夫とのコミュニケーションで悩んでいる場合は、両親を含めた家族みんなで話し合いの場を持つこともおすすめだと言えるでしょう。
各種相談窓口
自分の両親とあまり仲が良くない、距離を置いているといった事情がある時には、市区町村の児童相談センターや、日本保育会や日本助産師会が開設する相談窓口に電話をしてみてください。
家族問題や子育てのプロフェッショナルとも言えるこうした団体に相談すると、より良い解決策が見出しやすくなります。
またこうした第三者に話をするだけでもストレス解消できることが多いと言われていますので、まずは勇気をだして相談先を見つけてみてください。
弁護士事務所
長きに渡るワンオペ育児により夫との離婚を考えている場合は、夫婦問題に強い法律事務所に相談するのがおすすめとなります。
こうした問題に強い弁護士は、モラハラ夫による夫婦間の対応実績などもたくさんありますので、まずは自分が違和感を抱いている状況を話すことから行動を起こしてみると良いでしょう。
またこれから自立をする上で欠かせない財産分与やモラハラ夫への慰謝料請求などについても、弁護士事務所ならより良いアドバイスを与えてくれます。
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