• 2016.5.29

    離婚によるペットの引き取りトラブルの実態とは?

    離婚によるペットの引き取りトラブルの実態とは?

    離婚時にペットの引き取りトラブルが生じることもある

    離婚を機に長年世話してきたペットとの別れが到来すると、「絶対に渡したくない」といって子どもの親権獲得や財産分与と同じような離婚トラブルが生じるケースも多く存在します。 日本の法律では「物」とみなされるペットですが、これまで一緒に築いてきた思い出などが多ければ多いほど、そのペットとの別れは苦しいものになるといえます。 今回はそんなペットの財産分与について、基本的な知識を紹介していきたいと思います。

    ペットの引き取りを決める際の条件とは?

    離婚調停や訴訟でペットの引き取りを決める際には、子どもに対する親権と同じように下記のような条件から判断を行うのが一般的です。 ・これまでどちらが中心に世話をしていたのか? ・夫婦が別居中の場合は、どちらとペットが一緒に暮らしているのか? ・今後ペットを飼育できるだけの経済的余裕があるのか? 離婚によって経済的に大きく困窮する可能性があり、仕事に追われて「ペットの世話が満足にできない」と考えられる場合は、引き取りが難しくなります。 また、これまで飼育に関わっていない人も引き取りは難しくなりますので、将来的な離婚を考えているなら、早いうちからペットの飼育や世話に携わっておくべきといえます。

    ペット引き取りにおける2つのパターン

    夫婦で一緒に購入したペットが離婚によってどちらかの手に渡る時には、市場で売却する際の値段である「ペットの現在価値」を評価した上で、その半額を相手に支払うのが一般的です。 現金支払いが難しい場合は、その金額相当のマイカーや他の財産を譲っても構いません。 これに対して、夫婦の片方が結婚の際に連れてきたペットについては財産分与の必要がない特有財産となりますので、共有財産とは離婚の際の取扱いが違うことを頭に入れておくようにしてください。

    まとめ

    ペットロスなどという言葉も登場している今の時代は、離婚におけるペットトラブルも多く見受けられるようになりました。 夫婦間での協議で結論が出ない場合は、離婚調停や訴訟といった方法も必要となりますので、早めに離婚関連トラブルに強い弁護士に相談をしておくのが理想といえるでしょう。 四ツ橋総合法律事務所では、離婚関連トラブルだけでなくペットに関する案件も取り扱っております。

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