離婚に向けて別居するメリット・デメリット

別居とは？

不仲やトラブルにより夫婦が別々に暮らすことを「別居」と呼びます。夫婦喧嘩によって実家に帰ってしまった奥さんが、長期間戻ってこない状況が続けば、その状態も別居と捉えて良いでしょう。これに対して旦那さんが単身赴任をしていて「週末や大型連休しか会わない」といった場合は、別居にはあてはまりません。今回は、夫婦トラブルによって別居や離婚を考えている皆さんと一緒に、そのメリット・デメリット・注意点などを確認していきます。

別居をするメリットとは？

パートナーとの問題により離婚を考えている人にとって、別居をするメリットは非常に大きいです。別居によってひとりになると、就職活動を含めた離婚の準備をスムーズに行なえます。またパートナーと一時的に離れることによって精神的に落ち着くと、冷静かつ客観的に自分たちのことを考えられるため、最終的に「やっぱり離婚をせず、自宅に戻ろう」といった結論に達する人も多く見受けられるのです。特にパートナーからモラハラやDVなどを受けている場合は、「自分の心身を守る」といった意味でも離婚前に別居をするメリットは大変大きいと考えて良いでしょう。

別居をするデメリットとは？

夫婦の義務である「同居」をしない生活を長きに渡って続けていると、義務違反として家庭裁判所に同居義務の履行を求める調停を申立てられる可能性も出てきます。また別居によって相手との話し合いなどに応じない場合は、財産分与や慰謝料の部分で不利になることもあるため、「別居によって逃げ続けること」はデメリットの方が大きいとも考えられるのです。パートナーとの夫婦喧嘩ばかりでうんざりしている人にとっては、別居生活がとても心地好いことといえるかもしれません。しかし、別な家に住むことでコミュニケーションの機会を失った夫婦は、離婚に関する話合いも拗れる可能性が大きいとも考えられるのです。

まとめ

意外なデメリットも多い別居は、離婚の意思が強い場合を除いて「いつまでも続けるものではない」と捉えた方が良さそうです。またパートナー以外に子供達や義父母といった同居の家族がいる場合は、その全ての方に迷惑がかかりますので、「夫婦間トラブルの解消や離婚に向けた話し合いを進めること」が必要だと言えるでしょう。別居を含めた夫婦のトラブルでお困りの際には、離婚問題の解決実績の多い四ツ橋総合法律事務所にご相談ください。